正絹・真田靴紐の画像
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正絹・真田靴紐


創業は文政9年、西暦1826年としておりますが、実際のところは不詳です。
初代の頃の話はわずかしか伝え残らず、当時は近辺に剣術の道場がいくつかあり、
刀剣の下緒の御用や、民家で夏に使われる蚊帳の吊り紐なども作っていたと伝え聞いております。

昭和16年から20年頃の戦時中には、軍人の持つ軍刀の房を作ったり、パラシュートの紐をほどいて
ご用命品をつくっていたことなどが、5代目当主の幼少時聞いた記憶として残っているところです。
戦後の混乱期にはご用命品も少なく、4代目は戦地へ、当店としても厳しい生活環境が続いたようです。

その後、日本の復興に引きづられるようにして古来の日本文化が少しづつ見直され、一般国民の生活に
ゆとりが出てきたことに伴い、茶道、香道、能楽、古美術を楽しみ、服飾にも華やかさやセンスが求められ、
それらに必携の組紐の存在も徐々に需要がもどり、また、伸展するようになってまいりました。

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